10年以上前にTaboolaを始めた時、私たちは一つのことに夢中でした。それは、オープンウェブを、ジャーナリズム・パブリッシャー・OEMが成長できる繁栄するエコシステムにする事。そして広告主がウォールドガーデン、検索広告、SNS広告以外で成功できる場所にするということでした。私はよくTaboolaを「オープンウェブのロビンフッド」と愛情を込めて呼んでいました。
私たちはネイティブ広告と呼ばれる、主に記事下部のフィードとして知られるものに注力しました。これらの広告枠にて多くの収益を生み出すことができただけでなく、パブリッシャーには収益以上のものも提供してきました。それはウォールドガーデンとのユーザー獲得競争において、オーディエンスとエンゲージメントを促進する支援をしたかったからです。
広告主もまた、私たちに必要なものを見出しました。それは、ビジネスを前進させる成果でした。オープンウェブは真の興味、つまり、あるテーマに関心を持ったときにとる行動に基づく真の好奇心を明らかにします。この信憑性が、オープンウェブの強みとなりました。
私たちは何千ものパブリッシャーや広告主が利用するものを構築し、私たちがパートナーの成長なしには成長できない、Win-Winパートナーシップを長年築いてきました。
広告業界が非常にエキサイティングな形で進化し続ける中、Amazon、Netflix、Uberなどの企業が独自の広告プラットフォームとして運営されるようになり、私たちも進化しました。Taboolaは、Apple、Yahooなど、これまで協力するとは想像もしていなかった世界で最も象徴的な企業の一部にとって、信頼できるパートナーとなっています。
この道のりを通して、私は「ファースト」であることは重要ではないことを学びました。重要なのは「ベスト」であることです。つまり、実行こそがイノベーションでした。私たちは最初のネイティブ広告プラットフォームではありませんでしたが、最大になりました。Googleが最初でなかったのと同じように、Metaも最初ではありませんでした。私たちの成功のほとんどは、情熱、実行力、パートナー、クライアント、同僚への配慮を示す2,000人のTaboolars(Taboola社員)によって牽引されました。彼らは、あらゆるものを真似できても、共に働き、実行し、気遣う人々の集団を真似することはできないことを私たちや業界に証明してくれました。
広告主とパブリッシャーは、私たちにさらなるものを求めています。ネイティブ広告だけでは十分ではなかったのです。
広告主は、ビジネスを成長させるためにパブリッシャーやアプリに年間250億ドルを費やしていますが、今日のデジタル広告業界において下記の課題に直面しています。
- DSPのCTVへの注力、パフォーマンス広告への注力低下:多くのデマンドサイドプラットフォーム(DSP)は、主にコネクテッドTV(CTV)企業に移行し、大規模画面でのビデオ広告によるブランディングに焦点を当てており、「Metaのような」パフォーマンス広告の結果を提供していません。例えば、テレビ広告を見ているときにバーコードをスキャンして銀行口座を開設する人は中々いません。CTVはブランディングには最適で、広告主にとって重要な柱でありながら、中・下位ファネルにはあまり効果がありません。
- 複雑なアドテック環境:世界中に多数のアドテック企業が存在するため、広告主はニーズに最適なソリューションを理解し、効果的に活用することが困難になっています。広告主の大多数は、ネイティブ広告を含め、アドテックについて学ぶ時間は中々取ることが出来ません。彼らは規模、あらゆるプレースメント(記事下部、ホームページ、OEMなど)で得られる成果、そして素晴らしいサービスを求めています。
- SNS広告の費用対効果の低下:SNSのような確立されたチャネルでさえ、広告主はオーディエンスの疲労により、時間の経過とともにコストの上昇と効果の低下を経験することがよくあります。広告主がよく直面する体験としては、最初はパフォーマンスが素晴らしく、目標とする獲得目標を達成しますが、規模が拡大するにつれて、同じオーディエンスにリーチすることによる「無駄な予算」が発生しやすくなります。
さらに、多くの広告主が、確立されたSNSなどのチャネルでさえ、効果が薄れてきていると感じています。主な原因は、オーディエンスの飽きであり、時間とともにコストが増加し、効果が低下する結果となっています。広告主の多くが経験しているのは、最初は獲得や成長目標を達成できるなど、高いパフォーマンスが得られるものの、規模を拡大するにつれて、同じオーディエンスに何度もリーチすることによる過剰な接触が発生するということです。実際、私たちの調査では、広告主は効果が薄れているにもかかわらず、SNS広告に約300億ドルを費やしていることが示されています。
パブリッシャーも悩みを抱えています。記事下部のネイティブ広告は良いビジネスですが、彼らがビジネスを2倍、3倍にするには十分ではありません。主に、彼らの収益のほとんどが現在プログラマティック広告でありながら、急速にその収益が減少しているためです。私は多くのパブリッシャーと話しましたが、彼らはパフォーマンス予算が消えつつあると考えています。Googleはパフォーマンス予算をパブリッシャーサイトではなく自社サイトに投入する考えがあり、DSPは時間の経過とともにCTV中心になり、オープンウェブへの貢献はほとんどありません。
私たちは、このギャップを埋める大きなチャンスがあると考えています。広告主はネイティブ広告だけを求めているのではなく、あらゆる場所で規模、成果、結果を求めています。そこで、Realizeをローンチしました。
Realizeをご紹介します。検索広告とSNS広告を超えた第三の柱としての成果
私たちはスタートアップ企業として、ニッチな市場を選び、それを目指し、達成しました。今、私たちは更なる挑戦をする準備ができています。データ、テクノロジー、そして常に結果をもたらすサプライにより、パフォーマンス企業としての私たちの評判は確立されています。
広告主とパブリッシャーは、パートナーを必要としています。彼らはTaboolaを必要としています。なぜなら、検索広告とSNS広告だけでは十分ではないからです。これらのプラットフォーム以外は分断されており、全てをこなす単一のパフォーマンス企業が切実に必要とされています。
効果的なマーケティングにおいて、ブランディングとパフォーマンスはどちらも重要ですが、マーケターは専門ツールを必要としており、その為私たちは焦点を絞り、それを実現していきます。
Realizeは、測定可能な成果をもたらすパフォーマンス広告テクノロジーを通じて、企業の成長を支援するためにここにあります。これは、検索広告とSNS広告を超えた独立したパフォーマンスプラットフォームであり、独自のサプライ(記事下部・ネイティブ広告だけではない)、独自のファーストパーティデータ、既存のあらゆるクリエイティブ(ディスプレイ、縦長ビデオ、SNSクリエイティブ)の流用性、そして業界最高のAI(Abby、コンバージョン数最大化などその他多数)を活用して、大規模な成果を提供します。
Realizeによって、パブリッシャーは記事下部フィードの枠を超えた展開が可能になり、多くのパフォーマンス予算をプログラマティック広告に呼び戻せるため、大きなメリットを得られます。また、「GenAI」の脅威に対抗し、サイトへのオーディエンスとエンゲージメントを促進するために、AIソリューションを強化しています。
まったく新しいTaboola
これまで共に歩んできたネイティブ広告市場を礎に、本日、Realizeと共に、検索広告・SNS広告を超えた第三の柱としてのパフォーマンス広告の未来へと踏み出します。私たちの夢は、今、新たに始まります。
世界中の数千もの広告主、パブリッシャー、OEMの皆様、そして何よりも、共に歩んできた2,000人のTaboolars(私の心の中では共同創業者です)に支えられていることを、本当に幸運に思っています。彼らの情熱、エネルギー、そして信念が、私たちの進む道を照らしてくれています。
これが新しいTaboolaです。